水分とヘアスタイルの関係性
皆さまこんにちは。
美容室 Pacoです。
今日は水分とヘアスタイルについての関係性のお話です。
夏になれば汗をかいたり、暑い日にはついつい水分を摂り過ぎたり、冬になると水分が足りず乾燥・湿度によっての髪の状態の変化など、人の身体の90%は水分ということであったり、言わずとも人と水は切っても切れない関係ですがそんな人と水の関わりについて髪をテーマに少し書いていきたいと思います。
ヘアスタイルが整うしくみ
髪には、水に濡れると結合が切れて形を変えられる部分「水素結合」と、パーマのような化学反応でしか形を変えられない部分(髪の元々の形)「化学結合」があります。
シャンプーした後に乾かして整える日々のお手入れは、水素結合を利用しています。
化学結合は水分の出入りによって変わらない結合を利用して、元の髪の形を変えたり毛流れを整え、日々のお手入れをしやすくしたりします。
〜水素結合を利用して、形を整え保つ〜
濡れた髪は、水素結合が切れて形が自由に変えられる状態です。
形を整えて乾かすとヘアスタイルが決まります。
髪全体がムラなく乾いたときに形が整っていると、そのスタイルが長持ちします。
毛髪内の水分量は外気の湿度に左右され、湿度が高いほど毛髪内の水分量も多くなります。
毛髪を乾かしすぎると乾燥後に湿気を吸収し、逆にスタイルが崩れやすくなることがあります。
乾いていない部分があるとヘアスタイルが変わる
乾いていない部分があると、乾ききるまでに髪が動いて形が変わってヘアスタイルが崩れたと思うのです。
乾かし方を観察していてよく見られるのは表面や毛先、鏡で見えるところばかり乾かして根元や内側を乾かし残したり、傷んでいるからといって毛先を乾かしきらないケースです。
寝ぐせも同じしくみです。
乾かし残したり汗をかいて濡れている部分が、枕などに押しつけられ根元から形が変わった状態で布が水分を吸収してしっかり乾いてしまったものです。
少なくとも寝ている間に、こすれやすい部分を根元からしっかり乾かしておくと寝ぐせを最小限に抑えられます。
乾燥した季節や冷房で乾燥して乱れるというのも、実は全体をしっかり乾かしていないことが原因のことが多いのです。
乾燥した環境では洗髪後に表面や毛先が先に乾いてしまいやすいので、根元や内側を乾かし残す場合と同じような現象が起こります。
ドライヤーやアイロンを使って温まった髪はそのまま動いてしまうと形がくずれることがあります。
温まった髪は濡れた状態と同じで水素結合が不安定で髪の形が変わりやすいのです。
形がきまった状態で冷ましておくと形がくずれるのを防ぐことができます。
寝ぐせ対策
寝ぐせの原因は2つあります。
- ケース1:シャンプー後、髪が完全に乾いていない状態で寝てしまう
- ケース2:寝ている間に、汗で髪が濡れて形が変わってから乾く
寝ぐせを防ぐには、髪全体をしっかり乾かしてさらに室温に冷ましてから寝ることです。
濡れている方が擦れると傷みやすいのでキューティクルケアにもなります。
汗で濡れてつく寝ぐせは防ぐことができません。
寝ぐせを直すには?
ついてしまった寝ぐせは、根元から濡らして髪の形を変えられる状態にして毛流れを整えるようにしてしっかり乾かします。
髪の根元や内側も濡らす
毛先だけハネているように見えても寝ぐせは根元・内側からついていることが多いので、直したい部分の根元や内側も濡らしましょう。
はねている毛束の根元をぬらして整えると直ることも。
水、またはお湯を使う
髪は、しっかり乾いてしまうと水をはじくことがあります。
水よりはお湯の方が濡れやすく、また直したい部分の髪をにぎるようにすると水が髪の間に入って濡れやすくなります。
意外かもしれませんが水よりお湯の方が早く濡れるんですね。
また、寝ぐせ直し用ウォーターなどには水分を毛髪になじみやすくする成分や毛流れを整えやすくなめらかにする成分が含まれていて、髪をすばやく濡らして整えやすくします。
寝ぐせ直し用ウォーターってただの水に見えたりしません?(笑) ただの水ではありませんので、寝ぐせにお困りの方は是非使ってみるといいかもしれませんね。
最後に
このように仕組みを理解していたら予防と対策がわかりやすいですよね。
そんなにたくさんの知識や技術があるわけではないんです。
寝ぐせしかり、ドライヤーしかり、ある程度コツを掴めば楽にセットすることが出来るものなんです。
毎日セットを変えたり、定期的にヘアスタイルを変えたりするにしても寝ぐせや日常的なセットについては切っても切れない関係にあります。
このあたりのことを是非、参考にしていただければと思います☆
気になることがありましたらご来店いただいた際にでもお気軽にご質問くださいね。
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